Ongoing Collective DIARY

7月9日
2019年7月9日

なんか畑のズッキーニ小さいな、腐るな、と思っていたら、ズッキーニは受粉をしてやらないと腐る、朝7時前後にやるのが良い、というレクチャーを受けた。明日は休みだから、受粉して二度寝したらいいぞ、と思って目覚ましを6時半にセットしていたアラームで目覚めたけど、雨降ってる音したからしょうがない、ということにして寝続ける。
12時の船で高松に買い出し。いつもは宇野に行くけど、今日は髪の毛切ろうと美容室予約していたから高松。晴れてて、気持ちよくて、後ろのデッキの席に座った。じゃん!と飛沫が飛んできて楽しい。豊島のおっちゃん達がままかり釣りしていた。

高松着いて、美容室行く前に南珈琲に行ってお豆の代金払っていこうとずんずん商店街を歩く。なんかざわざわしてるな、警備員とかいるな、と思っていたら、選挙活動してた。香川の自民党立候補者と、安倍首相がいて、それを認識して安倍首相の顔を見た時、すごい拒否反応が出た。やだやだやだって動機がして、人混みの間をすごい勢いですり抜けて、ぶわあああって言いながら指先から水を振り払うみたいに手をぶるぶるってしていて、自分で自分に驚いた。ただ歩いて手を振っている姿を見て、こんな風になるんだ。よっぽど嫌いなんだな、全く知らない人(わたし)にこんなに嫌われるなんて、安倍さんも大変だ、と冷静に思う。
超急ぎ足で南珈琲に向かって、アイスコーヒー飲みながらリセットを図る。でもこの気持ちはちゃんと記しておいた方がいいと勢いのあるままにツイート。
豊島に住んでいるけど住民票はまだ長野にあって、不在者投票の申請を昨日した。そして豊島では期日前投票ができなくて、隣の小豆島に行かないと行けない。でもやる。嫌なことは嫌だと言わないといけない。我慢しちゃいけない。大丈夫かな、と高を括ってはいけない。
良いこと楽しいこと嬉しいことばっかりしたい。綺麗なもの美しいものばっかり見たい。美味しいものばっかり食べたい。毎日ご機嫌に朗らかに健やかに暮らしたい。大好きな人達とそれを共有したい。

美容室はホットペッパーのいちばん上に出てきたところを予約してて、初めてのところだったけど悪くなかった。色白で細身のおしゃれなお兄さんが切ってくれた。がっつり切りたいと言ったけど、これくらいがバランスいいと思います、と顎くらいのショートボブ。やはりこの長さがわたしのベストなのかな。たまにしか行かないが、美容室はいい。心強くなる。料理作る仕事ってかなり最高と思ってるけど、美容師さんもかなり良い仕事だなあ。
半空というカフェがいいよ、とおすすめされていて、行ってみる。バーみたいな雰囲気。珈琲美味しかった。本がたくさんあって、「壇流クッキング入門日記」を読む。内容は興味深く面白いのだけど、文体がだらっとしているというか、一編が長いからか、たるんでしまってすいすい読めないのが残念。
最近本読みたい気分で、古本屋さん行ったけど休みで、その近くの古着屋に行く。高松に来ると寄ってしまう古着屋。すごい癖あるのお姉さんがやっている。カラフルチェックのショートパンツ可愛くて、これおしり入るかな〜ぎりぎりかな〜と試着したみたらぴったりで、お姉さんに脚真っ直ぐ!出さないと!おしりもぷりっとしてるからいけるで!とほだされて買っちゃった。
服を買うと、隣の中居ストアーという商店のおばちゃんが作っているゼリーの引換券をくれる。黒胡麻ゼリーにした。中に小さな大福が入ってる。トマトがひと玉37円で2玉買った。
果物屋で桃。スーパーで買い出し。高松駅では工藤元気が演説していた。お仕事頑張ってください、行ってらっしゃい、と言っていたけどもう17時半だよ。
駅ビルの立ち食い寿司屋で持ち帰りの太巻きを買う。
帰りの船は顔見知りばかりで、船内がすでに豊島。美容室でつけられたオイルの匂いに酔う。
荷物置いて、巻き寿司食べて、注文していた卵取りに行って、買ってきた食材を下味つけたり冷凍したりする。明日のパンの粉計量して帰宅。同居人が、昨日の夜ムカデと大蜘蛛と闘った話を聞く。お風呂入る。今日の料理見る。ムラヨシマサユキとなかしましほ。シフォンケーキ作ろうかな。
ぴゃーっと携帯みてて、コレクティブ日記みたら柴田さんが更新していた。ということはそろそろわたしでは、と思ってリストを確認してみたら今日でした。それで書く。テレビつけっぱなしにしてて、こじらせ女子、紫式部に学ぶ、みたいなテレビでたんぽぽの川村さんが、恋愛の掟が3つある、出歩け、待て、しゃべるな、と言っていた。待てというのは、ラインとか既読になっても返信来ないのに焦ってまた送ったりしないこと、しゃべるな、というのは大事にしたい恋ほど、周りに相談しちゃったりしないで自分の中で大事にすること、と言ってた。そうですよね!わたし最近それを学んで実践しています!と思った。
幸せになりたいし、好きな人と過ごしたい。だから平和で安心できる未来を想像できる今にしたい。そんな日。

高木花文

5月20日 (月)
2019年5月21日

3週間くらい、ほぼずっと一緒にいて、同じ物食べていた人が今朝帰って行った。

ほぼずっと一緒にいて、同じ物食べていたからか、だんだん言葉にする前に相手の考えていることが分かるようになってきていた。さみしい。これから右手にささったとげは誰に抜いてもらったらいいのか。なに言ってるかわからない中国人のおばちゃんへの対応は?洗い物が山になっているときに一緒にやってくれて、元気ドリンクつくってくれるのは?

ただでさえ繁忙期なのに、楽しくてはしゃいで、睡眠時間を削ってポーカーしたり海に散歩しにいったりしていたからぐったりしている。ふたりとも疲れてハイになって、よけいに遊んでまた疲れて、不機嫌になりかけたりしながらも持ちこたえて、濃くて早い日々だった。

島は強風が吹き続けていて、今日で4日目。畑の豆たちはみんな斜めにかしいで、看板は吹き飛び、夜は悲鳴のような音が鳴り止まない、家が揺れる。

今日はついに船が止まった。それで、絶対暇なはずだから、そういうときは自分の食べたいもの、あんまりたくさんは作れない特別なものを作る。畑から山のようにつんできたグリンピースと、先週の買い出しの時に豚バラブロックで仕込んでおいた塩豚で煮込み。子どもの頃、グリンピース嫌いだったけど、それは冷凍のミックスベジタブルしか食べたことなかったからだった。生の、鞘から剥きたての、畑から収穫したてのグリンピースったら、なんてこと!ってくらい香りがぷうんとして最高。グリンピースより、えんどう豆の方が魅力的にきこえるかしらと思って、メニュー表には「塩豚とえんどう豆の煮込み」と書いた。

キャッチーであること、受け入れてくれる人が多いものについて最近考えている。ほぼ観光客、しかも日本人、アジア人、欧米人、子どもも来るし、時々来る島のおじちゃんこそ満足させたい。ターゲットがしぼれない。でも何種類も作れない。おいしいって、みんな違う好みを持っているけれど、ある程度の範囲があって、なるべく万人に受け入れられて、かつ、鋭く突いていくポイントのある味をつくるのが今の目標。

煮込みの話にもどる。店の外壁と道の隙間にたまった土のところにタイムが生えてきていて、それと、オレガノ、熊本の新にんにく、畑の新玉ねぎ、大きく切った塩豚とたっぷりのグリンピースをいれて弱火にずっとかけておく。その間にスコーン焼いたり、煮込む前に捏ねておいたパンの成形したり、余裕あったからちょっと仮眠したり、パンケーキ食べたり、掃除したり、風ではがれ落ちそうになっている板をむしり取ったりする。

味見をしたら、バラ肉だったからけっこう脂が多くてこってり重すぎる。最初、焼いてから煮ようか、と迷ったが焼かず、玉ねぎも炒めず、全部生のまま、いきなり水を入れて煮始めたからそうなった。でも焼いたら作りたかったかんじのものとは違くなるから、正解だったんだけど、ここからすこし軽くする工夫する必要ある。煮汁を取り分けて冷ます。肉は脂身をこそげる。冷えた煮汁から、白くかたまった脂をすくいとる。

豆と煮汁とほどほどの薄切りにした肉を温めて、生のオレガノ乗せた。別のお皿にごはん、きいくんのおばちゃんからもらったレタス、畑で間引いたビーツの葉っぱのくったり煮(ビーツ、もっとマニアックな味になっちゃうかもと心配したが、際立った癖もなくだれも残さず、安心する。くったり煮、万能感ある。)赤玉ねぎの梅酢ピクルス、スナップえんどう。盛りつけてから、あ、煮込み、ビネガー煮にしてもよかったなーとふと思い、酸味にマスタードと思ったが切らしていて、茂ちゃんのレモン添えた。

煮込みが残ったら私が食べようと楽しみにしていたが、船が止まった割には結構お客さん来て、売り切れた。煮汁だけ残っていて、そこに使いかけの豆腐と、昨日、鶏ひき肉とグリンピースのワンタンしたときのタネが残っていたのを入れて、スープ。食べる時にミントちぎって入れた。豆腐とミント、ミントとグリンピース、の組み合わせは熊本の師匠の亜衣さんのレシピにあって、一緒に旅した雲南を思い出す。肉だねに片栗粉入れていたから、食感がつるっとしてておいしい。煮汁も脂が多いから、煮立たせたら白濁して、とろっとして、豆腐も食感がそろっていて、ぜんぶつるつるふわふわした白っぽいもののなかに、グリンピースは周りはつるっとしてるけど、ほくっとしてぷうんと香りがあって、ミントはひんやりするイメージが来て、いいぞいいぞと思いながらそれだけをたくさん、どんぶり2杯食べた。

 

高木花文

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