Ongoing Collective DIARY

 
2020年4月8日WY

たかはし

2020/04/08 中止でなくて
2020年4月8日小川 希

緊急事態宣言の発令を受けて、Ongoingの次の展示を正式に中止することを決定した。アベノマスクの命令に従ったみたいに思うとすげームカつくのだけど、作家やお客さんやスタッフのことを考えると、やはりこうするしかなかった。インターネットで中止の旨を伝え、ぼんやりする。悲しいね。
そういえば今日は冨井さんの展示の最終日だった。国分寺のswitch pointの19年間の活動の最後をしめくくる展示。行くべきかどうか少し悩んで、やっぱり行くことにする。車で向かうと、思いのほか人が歩いている。緊急事態でなかったのだっけ。でも道は空いている。運転しながら、水曜日はムサビの授業があるはずだったことを思い出す。大学も5月までお休みになった。学生たちはどんな気持ちだろうか。
switch pointにつくと、東野さんがいた。このまえの青木さんの展示にも来てくれて、最近、東野さん率が高くて嬉しい。Ongoingの展示の中止の旨を伝え「まあ、しかたないね」と話す。お互い、昭和51年生まれのブルース。冨井さんには会えなかったけど、switch pointの本郷さんに「お疲れ様でした」とご挨拶。19年ってすごいね。Ongoingは長女が生まれた年に始めたのだけれど、19歳になった娘を想像してみる。うーん、19年てやはりすごい。
桜吹雪の中、車を走らせ帰ってくると榎本くんから、展示するはずだった漫画原稿のpdfがメールで送られてきていた。早速開いてみる。81ページ。うぉっ。すごいわ。これ。ハンパないよ、榎本くん。一気に読んで、感動して、そして元気になった。芸術、やっぱすげーわ。榎本くんの展示は今回はできないけど、必ず、どこかで時間を見つけて、Ongoingで開催することを心に誓う。だから中止ではなく延期。

小川希

2020/04/07 空っぽの重さ
2020年4月8日小川 希

緊急事態宣言がさっき発動された。昨日の夜に、次回の展示作家の榎本くんと電話で話をして「発動されたら展示は中止するしかないかもしれないね」となっていた。Ongoingは2008年にオープンしてから一度も展覧会の中止をしたことがない。2011年の原発事故の時もオープンし続けた。だから、なんとか今回も中止をしないで続けられるように知恵を絞ってはみたのだけど、流石にここまできたら展覧会の開催は難しそうだ。とても悔しい。でも開けることで誰かを危険にさらすことになるならば、やはり諦めるしかない。どうにもすることのできない無力感。
ふらりとOngoingに行ってみることにした。自転車で前につけ中に入る。本当だったら搬入が始まっているはずのOngoingは、ひっそりしている。展示を終えた青木さんが、昨日、ギャラリーの壁を真っ白く塗ってくれていた。空白感がより一層際立つ。何にもないOngoing。1年を通して1回見れるか見れないかの光景。綺麗だなぁ。常に動き続けているこの場所が、静かに止まっている。13年目にして、初めての長いお休み。何かをすれば何かが生まれ、何もしなければ何もない。当たり前のことだけれど、この空っぽはずしりと重い。

小川希

2020/04/06 アマビエと白い薔薇
2020年4月7日小川 希

焼酎お湯割りを飲みすぎたせいか、朝起きても頭痛が取れない。罪悪感の中、二度寝。昼過ぎに上の娘からの電話でめざめると「入学式なくなった」と一言。本当なら明日、中学校の入学式で、式が終わったら写真を一緒に撮れたらいいねと約束していたのだが。仕方ないけど、健康が一番だからねと電話を切る。スーツとワイシャツを、先月末の娘の小学校の卒業式からそのままにしていて、クリーニングに出すのはいつにしようかとぼんやり考える。来月になったら入学式はあるのだろうか。ああ、まだ頭痛がする。一人呑みだったからそんなに量を飲んでないはずなのだが。
布団にあぐらをかいて座っていると、スタッフのゆきえちゃんから、次のOngoingの展示をどうするかのメッセージが届く。今後の動き方をいろいろ心配してくれている。緊急事態宣言をアベノマスクが出したら、Ongoingの動き方も変えなくてはならない、と思ったら、明日にでも発動される見通しとネットの速報。とうとう来たか。しばらく買い物にもいけなくなるかもしれないと、まだ頭が痛いけど、外に出る。何を買おうか考えて、10日ほど前に買ったカーネションが萎びてきたので、花を買うことに。行きつけの花屋さんで白いバラが安く売っていたので購入。あとは酒。ブラックニッカとつまみにベビースターを。食べ物は冷蔵庫になんかあるからまあいい。
帰りにOngoingの前を通るとシャッターが半分空いていて、青木さんが搬出作業をしている。コロナ関連の話をする。個展で展示していた「アマビエ」のドローイングをプレゼントしてくれた。「病がはやったら私の写し絵を人々に見せよ」と告げて海に消えたとの言い伝えがあるそう。まさにうってつけ。しかもドローイングのモデルは僕の二人の愛娘だそう。嬉しすぎる。さて、これからOngoingどうしようか。まずは次の展示予定作家の榎本くんと相談するかな。「アマビエ」を見つめながら考える。まだ頭が痛い。

小川希

千葉です
2020年4月7日千葉正也

不安に耐えつつ沢山眠ってますかー。

今日は朝は、まきちゃんの作った味噌汁のネギの匂いで起きて、何すんべか、体調も割と良いし、そうだ、日記書くって言ったんだ。やだなぁ、めんどくさいなぁ、、。とりあえず味噌汁と白米はあるけどオカズはまだみたいなので卵焼きを作った。白だしと味醂を入れてかき混ぜて焼きました。それでアイデアが閃いたんですね~、ピカっと。この卵焼きに大根おろしを添えたらさらに旨いのではないかと。
で、ご飯食べながらNetflixで『ハイキュー』を観てるんです、知ってる?バレーのアニメ。ヒナタ君が強化選手に選ばれてないのにもかかわらず、強化合宿に参加しちゃうという展開、、えー、俺が高校の時剣道部でそんな事したら両足折られて国道脇に捨てられてたよー。。

テレビの奥には窓があって窓には林が見えるんだけど、あの木っていつから生えてるんだろうか。。縄文時代かねー?いや、そしたらもっと太いんじゃないかなぁ、とか馬鹿な会話。
それにしても猫飼ってて良かったね、コテちゃん居なかったらこんな深刻な俺たちもっと暗くなってたよ、つって。
あと俺、犬を飼おうとしてるんだ。その話はまた書きます。明日も書こうかなこれ。

自宅待機
2020年4月6日飯川雄大

2020/04/05 白い壁
2020年4月5日小川 希

シャッターの鍵をポケットの中で探していると、薄い白い破片が歩道にたくさん散らばっている。シャッタを一つ一つ上げながら、その白い破片が、Ongoingの外壁の塗装が剥がれたものなのだとふと気づく。12年前にみんなで塗った白ペンキも、そろそろ塗り替え時だ。中に入り、二階のギャラリーのライトと映像作品の再生をすまし、一階へと降りてくる。少しひんやりしていて、灯油ストーブに火を灯す。4月になったから灯油の訪問販売も終わりで、タンクに残った灯油が切れたら、ストーブを綺麗に掃除して倉庫の奥にしまわないと。春の訪れの儀式。キッチンに入り、シンクに昨日から置きっ放しになったコーヒーカップとビールグラスを洗う。静寂に耐えられなくなり、長年使って薄汚れてしまったipodを濡れた手でいじり、悩んだ末に柴田聡子さんを選ぶ。洗い物が終わり、簡単に床のはき掃除を終えて、椅子にすわり大きな窓から見慣れた外の風景を眺める。
この場所をスタートした12年前は、よくこんな風にOngoingの1日を始めていた。最近はキッチンに入ることもほぼなくなり、それどころかオープン時間前に来ることも少なくなったけど、昨日、今日と、久々に一人きりでOngoingを切り盛りしている。といってもカフェも閉じてしまい、イベントに来る人もいないから気楽なものなのだけど。時間だけはあるので、これからどうすっかなーっと、白い壁を見ながらぼーっと考えてみる。いろんな人から「Ongoingは大丈夫?」というメールをもらった。まあ、このままでは大丈夫ではないのは確かだね。おとといの夜には千葉くんから電話をもらって、「このままだと潰れちゃう」と笑いながら話したら「ドネーション展をやったらいいじゃん」とアドバイスをもらった。みんな優しいし、頑張ってみるかなぁと、白い壁をみつめる。12年前にここを始めた時も、お客さんが全然来ない日々が2ヶ月も3ヶ月も続いて、これからどうすっかなーっと、同じ白い壁を見ながらぼーっと考えていたのだったっけ。

小川 希

 

2020/04/05 「考える練習だけしてよう そしたら何かが変わるかも知れない」
2020年4月5日齋藤春佳

「チャーハンだよ〜!」と起こされる。起きるとチャーハンがあった。今年2回目のチャーハン。1回目はマキファインアーツ帰りに玲子ちゃんが教えてくれた中華屋で、3人で食べたチャーシューたっぷりで自分がちゃーしゅーになったきもちになっちゃうおいしいやつ。全然生きてて自らチャーハン食べないんだけど、水曜に仕込んだ煮豚のかけらのチャーシューが入ったチャーハン、とっても絶妙にいい塩加減で、一番最高の状態のイデアみたいなチャーハンですごい。本当に料理がうまいねと言う。美味しくないチャーハン今までの人生で食べすぎてたのかもしれない、チャーハンのことを朝から好きになった。


お昼が過ぎた頃に、今度はドーナツを揚げてコーヒーをいれる。やりたい放題だ。


ふと目に付いたリバーズエッジを読み返したら、最高すぎた。というか、かみの漫画久しぶりに読んだけど、全然違う、画面の味わいの違い、あと、このことが電波的にどこにもつながっていないゆえにつながっているというような気持ち。誰もいない。自分がいる。欲望の方向、逆流、川沿い、二回流される涙、平坦な戦場。起こる比喩全てを感じとって読めることの幸せを以前は思っていたけれど、久しぶりに読んだら、わかんなかった登場人物のきもちがわかった。三人くらい。自分は当時人間じゃなかったのかもしれない、人に岡崎京子ではこれが一番好きだよって、勧めたりしたけど。その時の無神経さを風呂で思い出して、嫌な気分ではない。残酷な部分とか冷淡な部分とか、そういったものが、ないことがよさだと、誰が決めたというんだろうか、と思う。表面的なぺらぺらの倫理観に自ら絡め取られたら終わりだ。


此処彼処(グループ?名)で、ラインをやりとりして、花見をしたいというはなしと、できないねという話と、離れていてもできることをやろうと言う話。


「考える練習だけしてよう そしたら何かが変わるかも知れない」


と阿部さんが書いた、2011年の共作のドローイングを「こういうことやろう」と赤木さんが見せてくれる。なんか泣けるきもちになる。友達に会いたい、いろんなところに行っていろんなものを見たいけれど、それができなくても私たちは、いつだって、考えることはいつだってできる。


ゆきえちゃんとたくさんメッセージして、青木さんのイベントをライブで見た。


バイオリンを練習しつつ録音。うまくいかなくて指がめちゃめちゃ痛くなって、うまくいかなさですごくふきげんになって子供の時の練習の気持ちになって大騒ぎするけど、やめない自分に、頑固だなと思った。4時間半くらいやってて、その間のご飯と洗い物と風呂掃除、全部諒がやってた。サラダは作ったけどそれは自分が食べたいからで、頑固っていうかわがまま。


「もしかしてロックダウンになっても君は仕事が休みにならないの?」と聞いたら「だれかコロナになっちゃわないと休みにならないかも」って最悪のことを言ってた、心配で嫌だ。明日自分は観念して免許更新に行こうとしていたけれど調べたら3ヶ月延長できると読んだ後、外出しようとしていた自分が怖くなった。どんどん変わる状況に、どんどん変わる価値観があって、今のどんどん増える感染者(今日都内140人くらい?)の元々感染した瞬間は2週間前なんだとかで、私が2週間前に催したイベントでもしかしたら感染した人もいたかもしれないとおもうとたまらない気持ちになって、体がしぼむ。もう向こう10日間どこにもいかない。


齋藤春佳


 

追記
4/6さっき運転免許更新について電話で問い合わせたら延期の手続きに直接警察署へ来なきゃいけないと言われて絶句てかハ?、だがこの女に文句を言っても意味ないはず、、と思って光の速さで東京都と警視庁にご意見を送った、即刻郵送かwebかに切り替えるべき、できないならできるまでの措置として無条件で延期すべきでしかない。ご意見を送るハードルが下がってる、それと、意外と意味全然なくないんじゃないかな、と思い始めてる、大阪府は郵送での対応に切り替えているらしいって今日武蔵野警察署でコロナウイルス感染者判明したてのほやほやだしあたりまえでしょ、マジでこんなことで怒って寿命を縮めるのが損した気分だ。

2020/04/04 くじだから
2020年4月4日齋藤春佳

床を除菌して拭き掃除して、「もうリュックと上着とお財布は廊下から中に入れない」と宣言する。


金曜日に筋トレとヨガをちょっとした筋肉痛がもう出て体が痛い。


ベランダを見やったら真ん中に干していたはずの布団がなくって、
「え、ふとんがふっとんでない?」と言ったら慌てて池田が見にいって「あぶね〜」って内側に落ちていた、よかった。すごい風がふいてきて、はやいところ洗濯物を取り込む。


一緒に餃子を作ったら、いつものレシピなのに全然違う味になった。池田は「はるかがするとキャベツがでかいから」と千切りをさせてくれなかったけど、正直私一人で作った方が工程がひとつひとつ疎かにされないことによって(肉と調味料を先に混ぜる、キャベツを塩でしんなりさせたやつをしぼりつつそこに入れる、焼く最後の工程で油を足す)味が決まる、みたいなとこがあるかもとおもった、キャベツの千切りは確かに細い方がいいのだけれど、怪力によってキャベツ、最大限に弱らせられている。でも二人で作ったら早くてよかった。それをよろこびながら、志村けん追悼番組を見てビール飲んだのが5時。
そんでなんか寝ちゃった。
「なんかくらいよう」
って起きたら「くじだから」と言われて
本当に嘘だと思ったけど本当でショック。
Ongoingのトークライブで聴き逃す。後から聞く。zoomの遠隔トークなのだけれど、なんかみんな、顔だけ見えてるのすごく可愛くて、勝手に嬉しかった。


夜が更けてから、思いついた!と思ってOngoingCollectiveにメールしちゃったけど迷惑だし、何かを一緒にやりまくろうとするやつ、信用できないな、と自分で後から思って後悔しています、いま。


齋藤春佳

2020/04/03 風の形のまま
2020年4月3日齋藤春佳

コロナウイルス対策には顔を手で触らないことが絶対に重要である、という動画を見て、さわらないさわらない、と思いながら、Ongoingついて、ハンドソープ新しくセットして、またあちこち除菌して、お昼の下ごしらえして、パソコンできりのいいところまでやったらおトイレ行くぞ、だって今手がめっちゃきれいだから、とおもってきりのいいところまでやって、お手洗い行って鏡見たら、ちゃんと顔を手で触らなすぎていることによって前髪が自転車漕いでバーっと真ん中分けになった風の形のままになってて、私偉いじゃんと思った。12時について1時半までそんな髪の毛でいた。
昨日ついに手が皺皺になったので、手を洗うたびにハンドクリームを塗ることにする。


マスクが届くのが楽しみになる痛快な計画を聞く。


映像含めて青木さんの展示の記録を撮りまくる、映像を撮っていたら、作品と作品の間に起こっていることが深く深く感じられてすごく嬉しかった。クジラの目の絵があそこにあることで、部屋全部がクジラの気持ちになる。やることが次々湧いて来て終わらない。20時に本当は帰りたかったけれど、自分がやってしまいたいことが終わったのは(でもぜんぶはおわってない)21時だった。もう次来るのは(来るとしたら)再来週の水曜日。
やってしまいたかった作業を、リモートワークが認められるのであれば、やります、と思うけれど「俺やっとくよ」と言われて、そうですか、と、思って、言わない。お金にもうとてもすごく困ったら、私の能力でもオンゴーに対して在宅でできることないか、働かせてもらえないか申し出よう。あとはやんない。自分のことをちゃんとやる時期だと思って。


日記かこう〜といいつつ、かかず、寝た。


齋藤春佳

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