昨日、次男坊の高校入学式。
保護者の同行は一人のみ許可とのことで妻が車で連れて行った。
『県代表レベル。ウチではもう手に負えません』とまで、かつて地元の町医者言われ、一歳の終わり頃紹介された東京の大病院を訪れたその日に即入院したほど病弱だった彼も、イッパシの青年になった。
ご多分に漏れず、先週買ったその日からスマホに身も心も乗っ取られて、世間の多くのテーンネイジャーの親御さんと同じ悩みを、今では我が家も悩む。
ほんの数ヶ月前、受験でゲームを自己規制していた時分には、今まで読んだ本の中で一番面白かった!などと言って「罪と罰」を読破していて感心したが、思えばそれとて受験勉強という現実からの逃避の一手段だったのか知らん。次は「変身」を読みたいと言っていたではないか、つーちゃん!!
そんな昨日の日記の翌日、高校登校初日の今日には、明後日4月10日より二週間の臨時休校の決定の通知。
彼らの学年はまた、保育園/幼稚園の卒園時の3月に東日本大震災と重なった世代でもある。自然の脅威を畏怖出来る世代として成長して欲しい。
一昨日、昨日、今日と、両親と畑を耕す。
両親を買い物へは連れて行かないが、すぐにマックスになる母上のストレス・クラスター爆弾が炸裂すると周囲の全ての生き物に甚大な被害を与えるので、我が家が借りている小さな畑に皆で行った。
母はフキノトウやセリ、ワケギ、そして一昨日隣の畑に居たユズちゃんのお母さんに教わったカンゾウの若芽をせっせと大量に(本当に大量に)採り、とても嬉しそうに夕食でどのように拵えるかを話していた。こちらとしてもとても嬉しい、様々な意味で。
老い給える父上は黙々と畑を耕していたが、昔のような力もスピードも勿論、無い。
そうはいっても昔取った杵柄感覚は相変わらず的確だ。鍬さばきには惚れ惚れする。
トロリと流れるようなこの田舎の分厚い時間は、果たせるかな何時までも、何処までも、たっぷりとある。
悠々とやれば良い。
放ったらかしていた去年の枯れた雑草や豆のツル、トウモロコシの茎などを畑で燃やしたが、モクモクモクと濃厚で不透明な真っ白い煙を見つめていると、両親が隣に居るせいもあるのか何だか気持ちが子供の頃に退行してゆくようだ。
小さな畑はとても綺麗に準備が整った。来たるべき希望的何かを待つためのカラッポな空間。
天気がとても良く、たいして働いてもいないのに高い標高故の強い紫外線の陽を浴びたせいだろう。疲れた。
小川格
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