オーストラリア報告

そうだ!ここでオンゴーイングのおかげで2月3月に行ってたオーストラリアのレジデンスについて書いておこう。
去年6月にオンゴーイングにレジデンスにきたライさんが交換プログラムをやりたいと提案して、小川さんがおれを推薦してくれた。ありがたい。
 

ライさんはメルボルンから一時間半くらい離れたベンディゴって街で大学の先生をやっていて、そのポジションを利用して大学で制作、発表して、大学付属の施設に泊めてもらうレジデンスプログラムを考えて、助成金とかいろいろ申請してくれた。おれほぼなにもやってない、ありがたい。
 

でもプログラムを一人で勝手に始め出したところだから、既定路線みたいのがなくて何するにも手探り状態でなかなか大変だった。施設が空いてなくて最初の一週間はライさんのお母さんの友達とかいうひとの家に居候しなきゃいけなかったりとか。大学内のスタジオも決まってなくて何度か移動しなきゃいけなかったりとか、どうやらライさんは無理やりこのプログラム押し通してて、他の先生はあんまり面白く思ってないような感じが明らかになったり笑。スタジオの鍵をもらえなくて平日しか入れなかったり、制作期間が一ヶ月しかないタイトなスケジュールなので、これはなかなか苦労した。
 

そして、ちょうどコロナが中国ですごかったときで、なんとなく肩身がせまかった。いつもは海外いくと「ヘーイ!ハワユドゥーィン?」みたいな感じでグイグイいくタイプなんだけど、かなりディスタンスとっていた。このころはまだヨーロッパの状況もひどくなっていないときで、というかひどくなりだしたころだったから、アジア系にたいする差別の報告が海外メディアで出だしたころだった。このころはおれは世界的なコロナの騒動を新しい「黄禍論」(アジアにたいするヘイト)の現れだと思っていたのだ。
 

でも、そういう状況も結構どうでもよくて、制作が大変でそちらにかかりきりになっていた。
 

ライさんはキャンパス内にあるダム、というか溜め池を野外作品のための場所として確保しておいてくれた。このダムはこの地域でよく見かけるもので、単に地面にでっかいお椀状の穴をほって、周りに土を積み上げておく、というものだ。この辺夏はかなり乾燥していて、しかも土地が平らなので、こういうダムをあちこちにつくっておいて、植生や農業につかっている。そしておれがいた2月、3月もオーストラリアは夏の終わりなので、大地はカラカラに乾いていて、ダムの水もかなり少なくなり、乾いてひび割れたダム底が現れていた。このダム底に、そこからとった土で彫刻を作るというプランにした。
 

それがこれで、エッシャーの階段みたいに無限階段になっていて、
 

 

 

もちろん無限階段は不可能立体なので、3Dで再現はできないけど、ある一点から見るとこの形に見える、というのは作ることができる。
別の角度からみるとこういう感じで歪んでいる。
 

 

この一点から見るとあるイリュージョンが生まれるというのが、面白いと思っていて、アースワークであるのに関わらず、というかだからこそ、カメラアイで見られることが前提となっている。
それを写真や映像でドキュメントしつつ、複数の写真から3Dモデルをマッピングするフォトグラメトリというソフトをつかって3Dアニメをつくる。
 

 

本当は大学のギャラリースペースで、このアニメとリアルの2種類の映像をダブルプロジェクションで見せるつもりだったのだが、作品が完成するころにはコロナがやばくなっていて大学が閉鎖されてしまった。
 

でもそれも正直あんまりダメージではなくて、完成したのがギリギリだったので、むしろ展示オープン日より長く記録をとりつづけることができて幸運だった。

 

 


この辺撮れて満足。

 
映像のシングルチャンネルバージョンはこちらで見れます。

 
メルボルンは大都会だけど、ちょっと離れただけでこんなふうに普通にカンガルーいるし、、虫とかも違うし、その辺の草もトゲトゲしてるし、夜は星座も北半球と違うし、南半球半端ねえ、なんか遠くにきたなーって感じでした。
制作おそくなって暗くなるころにチャリで走ってたら、空の高いところに渡り鳥みたいに一斉に同じ方向に向かってる鳥がいて、20羽くらい群れが何度も来てたから百羽くらいいたとおもうんだけど、なんだろう、カラスかな、でもちょっとでかいな、トンビくらいあるかもってよくよくみてたら、めちゃでかいコウモリだった。バットマンのマークみたいな。ほんとにあんな風に飛ぶんだ、、
 

最後のころはコロナがやばいかんじになってきてたので、予定を一週間切り上げたので本当に制作しかしてない。空港行ったらタイ航空に搭乗拒否されて、慌てて他のチケット買って帰りました。
 

ライさんRy Haskings、アンさんAnne Southall、トレントTrent Crawfordにはほんとーに世話になりました。La Trobe UniversityとLa Trobe Art Instituteにも。
 

最後はめっちゃノリノリで大学でレクチャーしてるワタシと、制作中の硫黄島の日本兵みたいなワタシ、あと助成くれたジャパンファウンデーションのロゴ
 

 

 

13件のコメント

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