2020/04/06 アマビエと白い薔薇

焼酎お湯割りを飲みすぎたせいか、朝起きても頭痛が取れない。罪悪感の中、二度寝。昼過ぎに上の娘からの電話でめざめると「入学式なくなった」と一言。本当なら明日、中学校の入学式で、式が終わったら写真を一緒に撮れたらいいねと約束していたのだが。仕方ないけど、健康が一番だからねと電話を切る。スーツとワイシャツを、先月末の娘の小学校の卒業式からそのままにしていて、クリーニングに出すのはいつにしようかとぼんやり考える。来月になったら入学式はあるのだろうか。ああ、まだ頭痛がする。一人呑みだったからそんなに量を飲んでないはずなのだが。
布団にあぐらをかいて座っていると、スタッフのゆきえちゃんから、次のOngoingの展示をどうするかのメッセージが届く。今後の動き方をいろいろ心配してくれている。緊急事態宣言をアベノマスクが出したら、Ongoingの動き方も変えなくてはならない、と思ったら、明日にでも発動される見通しとネットの速報。とうとう来たか。しばらく買い物にもいけなくなるかもしれないと、まだ頭が痛いけど、外に出る。何を買おうか考えて、10日ほど前に買ったカーネションが萎びてきたので、花を買うことに。行きつけの花屋さんで白いバラが安く売っていたので購入。あとは酒。ブラックニッカとつまみにベビースターを。食べ物は冷蔵庫になんかあるからまあいい。
帰りにOngoingの前を通るとシャッターが半分空いていて、青木さんが搬出作業をしている。コロナ関連の話をする。個展で展示していた「アマビエ」のドローイングをプレゼントしてくれた。「病がはやったら私の写し絵を人々に見せよ」と告げて海に消えたとの言い伝えがあるそう。まさにうってつけ。しかもドローイングのモデルは僕の二人の愛娘だそう。嬉しすぎる。さて、これからOngoingどうしようか。まずは次の展示予定作家の榎本くんと相談するかな。「アマビエ」を見つめながら考える。まだ頭が痛い。

小川希