交換日記書くの忘れていました。ごめんなさい。スラム街。
5月3日のぶんです。今。
今ずっと机に座るバイトをしています。
交換日記の思い出。
小学5年生の時に交換日記がクラスで流行った時に自分だけハブられた。
田中くんはキモいという理由で。
ドッチボールうまかったり、サッカーのクラブチームに入っていたり、休みの日に友達とイオンにプリクラ撮りに行ってる同級生から積極的にはぶられた。
彼らから陰キャと呼ばれたけど、しばらく意味がわかんなくて、インキャというニックネームだと思った。忍者みたいでかっこいいなと思っていたら、陰キャだった。ナルトかと思ったら違った。
小学校の時は別にいじめられてはいなかったけど、ハブられてた。当時は交換日記の輪には入れなかったので、今回の機会を逃すわけにはいかない。
☆小五の時にハブられてしまった理由の考察
小学校5年生の時、自分が住んでいた三重県津市内の小学校第5学年の児童を県が運営する文化ホールに集めて学校対抗で、合唱や楽器の演奏を披露し合う連合音楽祭という文化行事が行われた。
結構、規模が大きくて運動会前にやたら組体操の練習をさせられる感じで、やたら合唱と演奏の練習をさせられた。
わが学校は英語教育に力を入れており、当時市内では珍しく、授業に英語があり、教師も外人だった。ちなみに今も英語は話せません。インターナショナルな教育は全く身にならなかった。ファッキン。
そんなわけで我が小学校では他の学校が、なんらかの日本語詩の曲をチョイスして合唱して演奏するところを、90年代ヒットソングのダニエルブーンのビユーティフルサンデーの1番の歌詞をリコーダーでみんなで演奏して、2番を英語詞で合唱することになった。インターナショナルな感じがする。
どんな感じの曲か改めて聴きたくなって、youtubeでMV探して見て見たらいい感じでダサくて最高だった。学校にダニエルブーンみたいな美術教師いそう。そんで職員室でハブられてそう。初対面の時だけ無駄に明るくて、どんどん根暗がバレていきそう。
そんでもって、ホールでリハーサルがあったのですが1つ前の学校のリハーサルを舞台裏で待機して待っていなければいけなかった。待機時間、話し相手もいない。ふとリコーダーが入っているケースの中を見ると棒とハンカチが入っている。リコーダーの中に溜まったつばみたいな水滴を棒の先にハンカチをつけて拭き取るやつ。リコーダーの中を覗くと鍾乳洞みたいに水滴が溜まっていて、それをその棒ハンカチで拭き取ると綺麗になって爽快感があった。待機時間の暇つぶしにリコーダーの中をそれで磨いて、遊んでいた。
けれどその掃除は10秒くらいで終わったのでもっと、たくさん拭き取りたい欲求が湧いてくる。
ふと小五の自分は疑問に思う。リコーダーの中の唾は限界どのくらいまで貯まるのだろうか。
僕はリコーダーの中に限界まで唾液を入れ込んで見たくなった。
限界まで唾液の入ったリコーダーを棒ハンカチで拭き取ったらそれはそれは凄まじい爽快感を得られるのではないか。リハーサルの待機時間、残り15分くらいの間に口の中に限界まで唾液を生成し、貯めて、何を思ったのかリハーサルの演奏のスタートと同時にその唾液をリコーダーの吹き込み口から注ぎ込んでやろうと閃いたのだ。狂っている。狂っているブーン。
続きまして、南ヶ丘小学校のリハーサルです。舞台におあがりくださいというアナウンスとともに我々は立ち上がり、舞台のひな壇に上がった。僕はとてもドキドキしていた。リハーサルスタートとともにソプラノリコーダーに入れたのならば唾液は中でいい感じで留まり、なんかよくわかんないけど素敵なことが起こるのではないかと思っていた。
今思うとなんで演奏直前にそんなことしようと思ったのか謎。
ビューティフルサンデーのピアノの伴奏が始まる。
今だ!とソプラノリコーダーに注ぎ込んだ大量の唾液は普通に滝のように筒を通り全部下に落ちた。
びっくりした。隣の女の子もびっくりしていた。
リハーサルの間ずっと、これ以上唾液が下に落ちぬよう穴を全て指で強く押さえなければいけなかったし、ズボンで滴るヨダレを拭ったので、ズボンもべちゃべちゃで最悪だった。
泣きそうだったけど、本当に1から10まで全て自分が悪いので、この思い出は誰のせいにもできないから最悪だと思う。
隣の女の子はその時のことを、リハーサル後に他の女の子にチクったのだと思う。
小5のその日以来、田中くんはキモいというパブリックイメージがついてクラスの交換日記には混ぜてもらえないし、
1番仲よかった友達はそれとは無関係に引きこもりになり、
僕は大人になったらアーティストになった。
引きこもった友達は今、ワニマの大ファンになった。
田中義樹