2020/04/02 遠く無言でニコニコ手袋をした手

この日記まずnoteに書いたんだけど、noteのこの記事書くところにいつもはなんて書いてあるんか知らないけど今日開いたらうっすら灰色で”こんばんは お体に気をつけてくださいね”と書いてあって瞬間ぞっとしたままクリックしたら消えて”noteのこの‥”と書き出したところ。コロナが流行ってるからこういう仕様なんだろうけどなんか悪趣味だなとおもう、悪趣味とは言い過ぎかもだけど‥。ヨーグルトの蓋の裏に書いてあるちょっとひとことみたいなかんじということだ、私はあれがかなりきらいなんだ。なんでだろう。

 

なんか叩き起こされて、なんで?と不満に思う。

 

晴れていたので洗濯をした。
ベランダから見えるサワラの木の先っぽの方だけ芽吹いて薄い黄緑色がもさもさしていて、木の幹に近い方の枝は裸なのが揺れている様子、その遠目の木と近目の木の枝振りの違い、などを眺めて楽しんだ。あの木の名前を知っているのは、あの木の近くに行った時に三木にかけてあった看板を読んだからだけど、他の目に入る木ほとんどの名前がわからないな、わかったらいいのに、と思った。

 

久しぶりに乗った自転車がなんかちょっとなんか変な感じ。先週水曜日、おかしいくらい人がいるなと思った交差点で、人がいない。昨日蕾だったチューリップが開いていて、周りの蕾が太陽の方向に傾いているのを見て喜んで写真撮る。

 

Ongoingについて、終わりそうなスプレーを無駄に使えない、と思って、ハイターを所定の薄さに薄めたもので拭き掃除する。換気してたらドヤドヤと入って来ちゃった人たちがカフェ利用希望で、断る。カフェ使いたい人はカフェやってないと言う情報にたどり着けるはずがないと言う仕組みがある。

 

冷蔵庫の中身をつかっちまわないといけない、こんなのあるんだってくらい細い魚肉ソーセージと卵5個とししとうと玉ねぎ、オムライスにして2時頃小川さんと食べた。なんか久しぶりの出来事。
食後なんかしらず心臓をさすってしまっていたら「寒かったらストーブつけてもいいよ」と言われて「あ、違うんです、おなかいっぱいだなと思っていただけ」誤魔化す必要がないことなんだけど、別に今具合が変なわけじゃないから、遠い返答をした。

 

暇かと思ったら新体制に向けてやることが無限に湧いてくる。全然暇にならない。むしろめちゃめちゃ忙しい。小川さんが、「暇だと思うから、英語勉強したらいいね」って慈悲深いことを言ってくれたけど、今のところできん。

 

木曜日なら人が少ないかもと狙ってか、晴れたからか、すごくたくさん人が来た。昨日と全然ムードが違う。人口密度とわいわい加減にゆきえちゃんが怯えた顔をしてどこにも触れずに帰っていった。地主さんと高石さんも、ワー!おかえりなさい!とかさわぎたいけど、遠く無言でニコニコ手袋をした手を振っていて「むごん‥」といいながらニコニコ手を振った。

 

やることが終わらなくて遊べない、と思いながら夜になってから、かなちゃんに自分の唯一持ってる短歌の本、永井佑「日本の中でたのしく暮らす」と自分が11月に書いてた短歌を見せる。かなちゃんのやつはもっと言葉がひとつぶひとつぶ心に沿ってるっぽくってそれがすごいよかった、ワシのはなんか、サーっていうか、同じ文字数なのに、と、言いたかったことを、言ったら「はるかさんのは、シーン(光景)と言う感じ」とかなちゃんが言って、それならそれはそれでいいかと思えたのがうれしかった。ありがとう。
大森静佳「手のひらを燃やす」を見せてもらう。一個一個の歌がぎゅっとしてて、読むのに時間がかかってすごいって言うか、このひとものの感じ方大変そうだなとかおもってそう言ったり、エー!とおもったやつを読み上げたり、気軽な時間があった。先週、短歌の会をやろう!と言っていたけれど、今週になって、やっぱ先週思っていたり言っていたりしたようなかたちでは、何かをやることができないという感じがちょっとさみしかったけど、オンラインでも、できるし、とも思った。

 

夜はるちゃんからラインが来てうれしい。子供暇なんだろうな今、とも思う。安倍がマスク二枚付けてるコラ画像が送られて来て、この子にしてこの親あり、権威に対する反発心よと思った。

 

齋藤春佳