あべ”さん”

昨日の分です、ごめんなさい。昨日はあべちゃんが東京にもどってきていて、久々に飲んだ。
あべちゃんにハンターハンターの34巻を貸していたので、それも返ってきた。
ハンターハンター34巻といえばみなさんご存知の通りクロロとヒソカの激闘が描かれてる巻。ハンターハンターの中でもベストバウトもいっても過言ではない、それほどに念能力の奥深さ、緻密な戦略の組み立て方がまるで新宝島のようにていね、ていね、ていねーいに描かれている。あまりの複雑さに1回読んだだけでは理解するのは難しい。少なくとも3回は読まなければいけない。しかし自分はまだ1回しか読んでなかった。1回しか読んでない自分が読みこんできたであろうあべちゃんと対峙しなければいけない、、やれるのか自分、、。
正直不安を抱えながらあべちゃんと話していると横で大きな音ががした!

ガッシャーン!!

店員さんがグラスを落とした音だった。突然の出来事に驚いたがそれ以上にあべちゃんの顔を見てさらに驚いた。
あべちゃんがニヤリとしたような顔でこちらを見ているではないか!

はっ!まさか!!

“凝”!!

僕はオーラを目に集中してあべちゃんを再度視ると、あべちゃんの手の先からかすかにオーラが割れたガラスの破片に向かっている!

こ、こいつ、やりやがった!!

店員がグラスを落としたのではなく、あべちゃんが能力を使ってグラスを落としたのだ!
あべちゃんは、「私はもうアンタより数段先にいっている、お前はついてこれるのか?その覚悟があるのか?」と言いたげな表情をしている!
ハンターハンター愛を深めすぎた結果、念能力者になっていたあべ”さん”。
彼女の身体にまとう禍々しいオーラはどれだけ34巻を読みこんできたかを物語っていた。。

今日のところは完敗だ。しかし、負けたことがあるというのはいつか大きな財産になる、と堂本監督も言っていた。
はいあがるんだ!!

おわり

江藤